千代田区皇居 江戸城天守閣跡

死んだ少女の振袖が江戸を焼きつくす 振袖火事

江戸城天守閣を焼失させた大火事の原因、少女の振袖にまつわる因縁とは?

死んだ少女の振袖が江戸を焼きつくす 振袖火事

(話し手)講談師 神田あおいさん

神田あおい

話し手はなんと女性講談師、真打・神田あおいさん。 JALの機内番組でもお話しをされた、まさに日本を代表する女性講談師です。 ハリ、ツヤともぴか一の名調子。聴いている者をグイグイと講談の世界に引き込む技はさすがです。

少しオカルトの話になりますが、イギリスにバズビーズチェアという椅子があります。 この椅子に座ると死ぬと言われていて、実際に座った人たち65人を死に追いやったと伝えられています。 この椅子は、かつての所有者のバズビーの呪いがかかっていると言われ、実際に1990年代になって座った人が4人も事故などで死んでいるため、今は座れないように天井から吊り下げられて展示されています。 この他にも持ち主を次々と不幸に陥れるホープダイヤモンドなどいわくつきのものは世界各地にあります。 そして、日本にもいわくつきの品物がありました。それが、ある振袖でした。 この振袖は、麻布百姓町で質屋を営む遠州屋の娘で梅野という少女が着ていた振袖でした。この梅野が、母親と上野の山を散策しているときのことでした。一人の寺小姓(お寺で僧の身のまわりの世話をする若い武士)とすれ違いました。この寺小姓が随分と格好よかったようで、梅野は一目で恋に落ちてしまいました。その後は寝ても覚めてもその寺小姓のことばかりを思い、食事も満足にできなくなりました。梅野は日に日に弱っていきました。 遠州屋の夫婦は娘のために寺小姓を探しますが、結局探し出せません。そこで、せめてすれ違った寺小姓の服だけでも再現をと思って、その服を作りました。梅野はその振袖に袖を通して、微笑んだまま死んでしまいました。17歳とあまりにも若い死でした。梅野の葬儀が終わって後、遠州屋の夫婦はその振袖を本門寺に納め、供養を依頼しました。 しかし、何と本門寺はその振袖を売ってしまったのです。 さて、その後、ある17歳の娘の葬儀が本門寺に依頼されましたが、その娘の葬儀であの売り払った梅野の小袖が帰ってきました。本門寺はこれも偶然だろうと考えて、振袖をまたしても売りました。 ところが、またしても17歳の少女の葬儀が行われ、本門寺にまたしてもあの振袖が納められたのです。 もうこれは絶対に何かある、きっと梅野の呪いがかかっているに違いないと本門寺は考えました。 そこで、本門寺では3人の娘の供養をするために儀式を行おうといたします。 ところが……。江戸の町に大きな悲劇を起こしたお話しです。はたして江戸の町に起こった悲劇とは何だったのでしょうか。      

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